先週の古書店散策 (1997年1月 前半) by 散人 


[97/01/17] 先週の古書店散策
 先週と言いながら、今回も先々週のこととなってしまいました。1996年12月29日か ら1997年1月4日までの分ですが、まさに年末年始で、ほとんど古書店散策の出来ない 週でした。

 まずは月曜日(12/30)、これが1996年の古書店探訪納めとなりました。天気がとて もよく穏やかな午後、スーパーへ買い物に行くついでもあって、自転車で外出。賀茂 川の土手に出ると、のどかな日差しのもと、ユリカモメや鴨などがたくさんいました。  賀茂川を南下して、北大路橋のたもと、丸万書店へ。ほとんど何も買わずに一年が 過ぎたように思いますが、今回は毎日新聞社の《知における冒険》シリーズが定価の 1/3以下で大量に出ていました。かつて読んだもの買ったものもを除いて、橋爪大三郎 『冒険としての社会科学』、笠井潔『ユートピアの冒険』など4冊、これにつられて、 ヘルマン・ヘッセ『庭仕事の愉しみ』草思社も購入。定価の25%オフと安くなかった のですが、ついでだと思って買ってしまいました。この「ついで買い」で、私はかな り散財する傾向があります。この『庭仕事の愉しみ』は、以前読んだ時、わりと気に 入ったので、手元に置いておきたいと思ったのですが、だからといって、どうしても 手元に置いておきたいと思ったほどでもなかったのでした。

 丸万書店では、相変わらず、独文文庫版シェリング全集を7000円ほどで売っていま したが、お買い得かもしれないと思いながらも、今回も購入せず。読まなくても、資 料性は高い本なので、お金があれば買っておいてもいい本かもしれませんが、今さら ドイツ観念論もないだろうというという気も強く、購入はとりやめにしました。この 丸万書店、いつの間にか、ユリカモメ保護基金などもやっているようです。

 次ぎは、丸万書店の後の定版コースでもある吉田文庫へ。この前、買い忘れた本を 思い出したためでもありますが、案の定、もう売れてしまった本もありましたが、残 っていたものもありました。そういったものなど若干購入。例えば、荒木経惟の写真 集『京都白情』新潮社、どこかニヒリスティックで好きな写真家の一冊です。今まで 写真集は、ほとんど見ることもなければ、購入しない分野でしたが、今後は、藤原信 也とならんで、この荒木経惟を蒐集していこうかと思っています。

 最後は、西北書店。北大路通りに戻ってきてからの初めての訪問です。何年か前、 岡崎の川端二条東に移転後、店を閉じていましたが、岡崎の店は残したままで、復活 したようです。岡崎の店には、かなり本がありましたが、こちらは、入り口から店の 半分にはカーテンが降ろされていましたが、店舗の中も半分だけで営業し、めぼしい 本は何もなしという状況でした。私にとっては買いたい本がないというより、誰にと っても買いたい本は置いていないというか、よく判らない品揃えです。といっても、 見る人が見れば、これは凄い品揃えだと驚嘆するのかもしれませんが、少なくとも私 には、人ごとながら、何のために店を開けておられるのかわからない気がしました。

 そうして、この日の古書店散策は終了し、1996年も幕を閉じたのでした。新年は家 にいることが多く、元旦の墓参りを除いて、全く外出しないで過ごしました。蔵書登 録や蔵書の整理は、なかなかはかどりませんでしたが、パソ通にはかなり入れこみ、 なかなか楽しい毎日でした。


[97/01/24] 先週の古書店散策
 今回も先々週の事となりました。1月5日から11日までの古書店散策です。
 1997年の古書店散策事始めは、1月7日(火)のBOOK OFF橿原店となりました。自動 車で大阪へ行った帰りには、ここ最近、奈良方面を廻って、何か良い所はないかと 探すことが多いのですが、今回も奈良県内の国道24号線沿いにてBOOK OFFを発見し ました。電車で言うなら近鉄八木駅の近くのようです。この橿原店も他と同じよう な店舗で、店内のスピーカーからは、相変わらず賑やかに、「もぎたての果実は良 い感じ〜」などと歌謡曲が流れています。「姉ちゃんにはいい感じでも、おちゃん には、やかましゅ〜て、全然ええ感じと違うでぇ〜」と心の中でつぶやきながら、 店内をぶらぶらと見て歩きました。八木あたりも、最近開発が進んでいるのか、店 の品揃えもわりと多く、夜にもかかわらず、客もたくさん来ていました。

 BOOK OFF橿原店での収穫のうち、100円で買ったものでは、城市郎『発禁本』福武 文庫が一番の収穫でしょうか。発禁本のリスト&解説のような本ですが、なかなか 面白く読みました。いしいひさいち『どたばたぱぁティー』双葉社も、私にとって は見つけものです。さくらももこのエッセイ『たいのおかしら』など、どこでもよ く見る一昔前の流行本なども100円で購入しました。この他では、「生活の世界歴史 」シリーズ『インドの顔』河出書房新社、『ギリシャ・ローマ神話』岩波文庫など、 半額の文庫などを少々。200円分のサービス券を持っていたので、2200円ジャストを 目指して、本を漁りました。サービス券発行は1000円単位ですので、最近なるべく端 数が出ないように気をつけています。あと、シングルCDの100円均一のコーナーで、 森田童子の「ぼくたちの失敗」があり、これもついでに購入することにしました。 野島伸司脚本でTBS系のドラマ「高校教師」というのがありましたが、関西ではその 再放送をやっていたので、つい欲しくなったという感じでした。橿原店でも、それな りの収穫があり、なかなか良い感じのうちに、家路へと急ぎました。

 この週は、火曜日以外、古書店はいうに及ばず、新刊書店にもまったく行かずに、 一週間は終わりました。


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