蔵書処分の話(本を売る話)


125 [96/08/31 06:56] GHF00401 蚤の市/OYAGI
159 [96/09/14 13:06] KHB11772 「ふるほん文庫やさん」 散人
162 [96/09/15 07:33] GHF00401 本の売却/OYAGI
163 [96/09/16 13:10] KHB11772 本の売却  散人
166 [96/09/18 11:53] CXK02012 古書処分の思い出。
197 [96/10/05 14:37] KHB11772 東京での収穫  散人


愛書家にとって、蔵書処分というとどこか哀しい響きを持ちながらも、いったい自分の本がいくらで売れるのかと、興味津々な問題でもあります。「お宝鑑定団」が流行るご時世、自分の愛書の価値を知りたいと思いながら、提示された値段に真っ青……というのは、よく聞く話し。一度手にした本は永久に保存するという人もいれば、住宅事情その他から手放す人、また、本を手に入れてから手放すまでの過程を楽しむ人などと様々ですが、私自身は、古書店に本を売った経験は、ほとんどありません。たいした蔵書もありませんし、郊外の旧家に住む身ですので、まだまだ書架に余裕もあるのですが、どうもあの値踏みされる雰囲気が嫌だというか、買い叩かれた本が倍以上の値段で売られているのを見るのが癪に触るというか……、そういったことも、蔵書処分をためらう一因ともなっています。こういったことは、いわば個人的な感傷でもありますが、愛書家同志で処分本を交換する愛書家交換蚤の市などが隆盛を極めている理由も頷けます。以下、そんなお話しなどもまじえて、蔵書処分に関するものを最近のログの中から拾ってみました。このページをご覧頂いている皆様も、豊富な経験をお持ちかとも思いますが、そんな体験談や感想など、お聞かせいただければ幸いです。  散人

e-mail:KHB11772@niftyserve.or.jp


125 [96/08/31 06:56] GHF00401 蚤の市/OYAGI
 蚤の市会報NO.96(年四回の発行ですから、24年目!ちなみに小生は会員屐20年目)が昨日届きました。今回の出品は事務局も含め120名。1名30点までですから4000冊弱。一部に古書店頭価格より高めのものも散見されるが、そうじて3〜7割安。さっそく10点ほどもうしこむ。結果が楽しみ。(^_^)
 傑作だったのは「古本マニア雑学ノート 唐沢俊一著」実に5人の人が出品している。この春に刊行されているので、一読後すぐに処分か?。小生は図書館から借りて読了ずみ。氏の探書の仕方、ジャンルなど、書かれているほか、「イカの哲学(仮称)」という本が、地方のデパート古書展目録に掲載されたところ、たまたま著名な評論家が「名著」と激賞していたため、異常なほど注文が殺到し、ために獲得するため、業者・マニアが入り乱れて策を弄する様がおもしろおかしく逸話として書かれており、これは愉快であった。(実話を元に書いているため、書名やらデパート名を実名で出すと差し障りがある故、仮称としたとの由)しかし想像するに氏の探書ジャンルが余りにも「オタク」的で、一読そして売却となったものか?。
 ちなみに小生、今回も制限いっぱいの30冊の出品である。


159 [96/09/14 13:06] KHB11772 「ふるほん文庫やさん」   散人
 「ふるほん文庫やさん」、見本誌と案内の無料送付を依頼したところ、同じく翌日に は佐川急便にて到着し、そのすばやい対応驚きました。送ってもらった資料は、クレイ ンさんが#147でお書きのものと、おそらく同じだと思われますが、最新の『文庫三昧』 と、バックナンバー1冊、新聞雑誌の紹介記事のコピーと営業案内などでした。そういっ た資料を読んでいると、文通のような形で始まった通販とのことですが、今でも手書き の手紙まで同封されており、恐縮しました。

 『文庫三昧』は、古本業界の話など、なかなか面白く拝見。「文庫やさん」も買い取 査定が遅れて麻痺状態とのことですが、街の一般古書店による買い叩きに、不信を持つ 愛書家が多いことの裏返しでしょうか……。福島の「たもかぶ」も買い取り依頼が多く て処理が遅れていると書いていたように思いますが、買い叩かれた自分の本が高値で売 られているのを見たくないという心理の裏返しか、それとも、自分の愛蔵書が目の前で 古書店店主に値踏みされるのが堪えられないのか、心理的な問題かもしれません。  散人


162 [96/09/15 07:33] GHF00401 本の売却/OYAGI
それと散人さん、本の買取マヒと、売る人の気持ち、なんだかジンときます。小生は、 古書あつめ歴20年すなわち古書売却歴も20年。いろいろなやりとりがありましたね。古本屋さんの言葉>***円にしかなりません、あまり売れませんから、ダメでしたら、お持ち帰り下さい。困ったように一通り見て最後のお持ち帰り下さいが決めとなります。重い思いして、持ち帰るのはいやですから・・・。

また、神田の某有名店に学生の頃、翻訳もののいい本持ち込みましたが、学生と見て 「どうせ安く買ったんだろ」と買い叩かれたことも(;_;)それは、そうだけど・・(^^;;)

ここ十年は読み終えて場所塞ぎの、文庫・新書・小説などは「江口書店」へ売ってます。江口翁ぶっきら棒に「***円」と言いますが、大体小生の見込と同じ、高値買い入れ ではありませんが、翁の独特の配置の棚に元小生の本が並ぶのは、なんだか嬉しいです。そして、それなりの値段が付く本やおもしろ本は「蚤の市」へ。こちらはマニアどおし の譲り合いですから、丁寧な礼状が添えられることもしばしば(^_^)冥利につきます。

それと最近は、年に二度ほど奥さんと相談して「フリーマーケット」に出店しますが、 こちらは小説を良く出します。1冊200円程度。学生さんにあげちゃうことも多し。


163 [96/09/16 13:10] KHB11772 本の売却  散人
 私が本を売却しようと古書店に持ち込んだことは、いまだ二度しかないのですが、あ まりいい思い出はありません。今から15年くらい前、高校生の時のことが初めての経験 でした。家にあった雑本類を処分してくれと頼まれて、よく出入りしていた京都市内の 某古書店に持ち込んだのですが、買い取り拒否。「うちは屑屋やないんやから、これは ちょっと買い取りは出来ひんわ〜。持って帰るのが重かったら、適当に処分するさかい に、置いて帰ってもええで〜」というようなことを言われたのを鮮明に覚えています。 なんともいえぬ悔しい思いと、「置いて帰ってもいい」という言い草に腹を立て、本を 自転車に積んで持って帰りました。今から思えば、その言葉のある程度の正当性も頷け ますが、なんとも嫌な思い出です。

 その時、売りに行くのは初めてでも、本の売買の現場は何度か横目で見ていましたの で、「持って帰るのが重かったら、適当に処分するから〜」とか、いい本の場合なら、 OYAGIさんが書いておられるように、「あんまり売れまへんから、***円にしかなり まへんわ〜。それであかんかったら、すんませんけど、他所へ行かはるか、持って帰っ てください。」というような言葉をよく耳にしていましたが、やはり自分が持ち込んだ 本で言われるのはショックでした。

 それ以来、本の処分は、知人に進呈するか、ダンボールに入れて置いておくか、ちり がみ交換に出すことにしていたのですが、最近、重複して貰った新刊本の処分を親爺か ら頼まれ、何軒かの古書店を廻りました。豪華な新刊本で、きちんと売ればそれなりの 額になりそうだったので、数軒わまって、5千円ほどで売却しました。店によって対応 や言い値は様々でしたが、詳細はまた後日、書きたいと思います。  散人


166 [96/09/18 11:53] CXK02012 古書処分の思い出。
 そういえば、最近は古書処分してません。なにしろ椎名誠氏エッセイ「さらば国分寺書店のオバ バ」がしのばれる頃ですから、随分になります。突然、陶器店に店替えの国分寺書店ですがは じめて古書処分を試みた小生には、とても親切な応対でした。文庫その他、雑本20冊ほどで したがオババ叔母さんは、価格付けの後、こちらは価格なしですから御持ち帰りなさいと、河 出の全集「与謝野晶子訳・源氏物語上巻」は返してくれました。当時小生、国分寺駅より西武 線乗り換えのため、時間調節にて再三、ウインドウ・ショッピング。まずは、店内に傘を持込んで大声 で注意されました。店舗入り口に傘立てがあるのです。椎名氏のエッセイそのままので、カバンを 本の上に置いたりしたら、大変です。確かめた本もきちんと、元の所に返す。保護紙も丁寧に あつかいます。箱から抜いた本、保護紙、破れていると本当に厄介なことです。なにしろカウン ター奥から大声で注意がとびます。椎名氏の話、少しも誇張ないのです。書籍はしっかり区分 け分類されているあたり、扱いには相当ベテランの叔母さんでした。どうした関係か、叔母さん いつも二人みかけました。店の広さは神保町の日本特価書籍の四倍ほどあり、筋の通った 古書が並んでました。そのオババ叔母さんが来店のお客に「この間の本、高く売れましたから 、お金返します・・・」と普通の声で(それでも大声でしたけど)話しかけ、なんと、数千円の 紙幣を手渡したのには感心しました。

同エッセイの南口駅バス停前の小じんまりの古書店は今 日もありです。他の古書店では大方、散人さん、OYAGIさん処分時の最悪のパターンの繰り返し でした。そこで、「代金はこの店で古書いただきますので」とか前言して、少々色付けしてい ただきました。大きいだけの高定価単品雑本なんかでも、「こうしたもの、私も勉強させていただきましょう。XXXX円でいかがでしょう」なんて、控え目の価付けには嬉しくもあります。


197 [96/10/05 14:37] KHB11772 東京での収穫  散人
 スズラン通りに新しく出来た○ックパワー○○にては、本を売りに来た客(♂60歳前 後)と、店員のおばさんとの喧嘩を見ました。詳細は省略しますが、なかなか見もので した。どっちもどっちですが、重い本を担いできた客にたいして、やはり少し傲慢な態 度が目につくのでしょうか……。「買ってやってる」「売ってやってる」という両者の 意識のギャップも大きいのでしょうね……。  散人

−−− この喧嘩、今から思い出しても、なかなかのものです。つむじを曲げてしまった男性客 は、「あんたでは、話しにならないので、もっとしっかりした人を呼んでくれ!」と怒 鳴り、店員のおばさんは、「文句があるなら、よそへ行って! こんなくず本、どこで も引き取らないよ!」と怒鳴っていました。結局、鞄から出した本をそのまま引っ込め る訳にもいかず、男性客はいくらかのお金をもらって消えていきました。(1997.1.15)


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