例えば、上高地。たしか、大学一年の6月頃だったと思いますが、 どういう訳か、早く目覚めたある朝、自転車で行ってみようと思い立ったのが、 始まりでした。この日は、途中で自転車がパンクしたため、途中で引き返すことになったのですが、 それ以降、何度も上高地を訪れることになりました。
いつのことでしたか、深い霧が立ちこめていたある朝、どうしても上高地に行ってみたくなりました。 風が強いわけでもないので、天候が悪化したとしても、引き返せばよいだろうと思って出発し、 波田町から安曇村と自転車を進めていくと、霧が晴れ、とても美しい朝日が顔を出しました。 何ともいえない爽快な朝です。いくつものトンネルをくぐり、坂を上っていくと、上高地。 立ち枯れた木々が映える大正池、清冽な梓川と、岳沢、穂高の山々などなど、 いつもながら、何とも言えぬ自然の按配には心が洗われる気がしました。
午後から出かけて、宿をとり、早朝の上高地を散策したり、 また、西穂高などの山へと出かけたり、色々な上高地に接することが出来ました。 当時は、オフピークの早朝だと、ほとんど人がいなかったので、 全くの自然の静寂を満喫できましたがこれも貴重な思い出話と化したのかもしれません。 乗鞍、美ヶ原、木曽路と、それぞれ自転車でまわりましたが、 なかでも上高地がもっともよく訪れたような気がしています。
次回は、青木村の田沢温泉の思い出話でも書いてみましょうか……。