◯10日神田古書会館がらくた市
ソビエトSFの佳品「怪獣17P 大光社 S42初並」を掘り出す。後にサンリオ文庫で再刊されるが(たびに出るときほほえみを、と改題)これも絶版。嬉し。箱無しで汚れあるも「消えたエリザベス 世界推理小説全集65 S33創元社」も格安にて入手。外に5冊、合計2000円。また1階受付にて横浜そごうカタログを無料にていただく。さすが東京古書会館。ガラクタ市は次回は1月末とのこと。
帰途東京堂署名本コーナーに「薔薇色のゴリラ限定100部CD付き署名」発見。2万也。あきらめ「雑誌 東京人−東京ミステリを追え−」を購入。東京の各所と、そこを舞台にした推理小説の紹介が内容である。「ふるほんの宇宙」号は品切れ。次号は「風俗画報」の特集で9月3日発行とある。楽しみ・楽しみ(^_^)
追記)散人さんの「目録」についての疑問ですが、確かにもらって読むほうはいいですけど、編集して印刷して配るほうは大変ですね。しかも一回きりですから。インターネットのホーム・ページが一番効率的かも知れません。目録「サーフィン」したいですね。
085 [96/08/12 21:09] GHF00401 夏休み古書探索2/OYAGI
◯11日 高田馬場
第二・第四日曜日は「開店」と理解していたので、朝から出向く。しかし、10時過ぎているが1店も開店せず。平野書店に電話。「日曜の休みの申し合わせはなくなり、自由に休む・・うちも今日は休みと・・」ついに一店も見ず・・駅へ。芳林堂書店もビルの点検のためおやすみ(;_;)。渋谷大盛堂書店で「カルメル修道会に入ろうとした少女の見た夢」の文庫再刊本を購入。エルンストのコラージュを堪能。
◯12日 新宿
都庁の資料コーナーで行政資料やら都の郷土資料やら買い込み、その足で再び京王。さすがに棚もスカスカ。雑本で穴埋め状態。明治期のボール紙表紙本何冊かあるも、状態悪く。値段も高し。「江戸情調と悪の賛美 牧神社復刻本」カバー擦れて状態悪いが、格安にて入手。帰宅し、ごろ寝しながら1時間で読破。歌舞伎の悪人の悪人ぶりに、江戸を楽しむ(^_-)しかし、茨城のヒロ書房の棚は、いつも見るだけで楽しい。
089 [96/08/14 07:49] GHF00401 古書探索記3/OYAGI
〇13日 横浜そごう
初日の開店直前に到着。一般買い物客にまじり、肩からカバンをさげたそれらしき客が20名ほど。OPENして10分後には、会場は50名近い客で大混雑。地方の古書展の常として「相場よりちょっと高め」の価格設定おおし。だれかが、一括処分したと思しき「塚本邦雄本」が目立つ店あり。初版帯付きなるも、箱の背が煙草の煙で茶色・・・・、痛ましいかぎり、胸がつぶれる思いである。京王の半分位の棚数で、小一時間ほどで見終わる。「辰野隆随想全集2 え・びやん 福武書店刊」のみ購入する。
ものはついでと市営地下鉄横浜コンコース内のリサイクル市民団体の運営するリサイクル本コーナーを覗く。50〜200円中心の本がスチール本棚に15本分あるが、成果は皆無。帰宅して辰野本読む。戦前から戦後にかけての随筆からよりすぐりの書物もの読書ものばかり。堪能する。「書狼書豚 え・びやん所載S8」に、九州大教授成瀬氏から贈呈された「ポンヌフ橋畔、シラノ・ド・ベルジュラックと野師ブリオシェの猿との格闘」のことが紹介されてい。1704の再刊本なるもこれぞ天下の弧本で、しかもC.ノディエの蔵書票が貼られている!。後に、この本は、友人鈴木信太郎の手に帰したということである。氏の本によると、鈴木氏なかなかの書狼である。
090 [96/08/14 14:46] GHF00401 古書探索記4/OYAGI
〇14日 新宿小田急
初日の開店直後の到着である。昨日の横浜と異なり、都内の古書市でよく見かける中年男性の一群が会場内を鋭い目つきで捜し回っている。事前に送られてきた目録はA5版の薄いもので出品内容を心配していたのだが、ただの文庫の古本から、希覯書まで盛り沢山で楽しい。ただ会場が狭い。棚と棚の間に人が擦れ違うのが、やっと。そこにマニアから、料理の本を探すただのお母さんまでたくさんで、押しあいへしあいであるから、汗だくとなる。こういうパタンーに弱い小生は、一冊「心影 書影 柳田泉 桃原社 S39初箱並」のみ買い求める。2500円の値札が赤で1000になっているのが愛敬である。 帰宅して明治の文壇やら学園生活の話に遊ぶ。明治30年代、早稲田野球部が渡米して交流試合を行なうという当時としては驚天動地の企画を立てた時、学園の理事者は資金上の問題から許可しないのを、当時の大隈塾長が自腹を切り、渡米させたという話を柳田翁は書き留めておられる。この本の前編「明治の書物 明治の人」も読みたくなる。
とりあえず、本日で「書物探索休暇」は、おしまい。秋の神田・馬場古本市まで休暇はおあずけか。
106 [96/08/22 14:01] GHF00401 新宿伊勢丹/OYAGI
〇22日 新宿伊勢丹
初日の開店直前に到着。マニア殺到ということで、古書展の客のみ店員が誘導し、5階入り口から店内の階段に並ばせている。その数100人ほど。開店5分前に、会場を開け、一挙に雪崩込む。いつもながらの光景である。しかし、この古書展小生がこの夏に覗いた中で一番のボリュームと個性的な品揃えであった。混み合うのが苦手の小生も、この古書展ははりきって2時間も見てしまった。成果は「東天紅3(明治新聞雑誌収像目録3)宮武外骨関係本目録付」「春と修羅(ほるぷ刊の複刻)」「稀本あれこれ(国立国会図書館収蔵本から)」「茶目子の一日(昭和初期に爆発的に流行した新作童謡)楽譜」そしてそして、「汎天苑(ぱんておん)創刊第一号 第一書房刊S3」これは第一書房社長の長谷川巳之吉の編集になるもので、日夏、堀口らの評論や翻訳を中心としてまとめられており、サイズは菊版。第一書房らしい瀟洒な製本で挿絵も多数。ダンセイニやC.クロスというクロウト好みの作家の翻訳がのってるあたりも、流石。昭和初年の発行のため少しの汚れは止むなきも、いい掘り出し物でした。しかも値段はわすが1000円。外の本も古書店頭価格の1/3〜1/4のものばかり「背どり」して、充実の一日でした。
[注] このレポートは、愛書家ホームパーティのOYAGIさんによるものです。
e-mail:GHF00401@nifty.ne.jp