偏愛的古書店紹介&古書店雑感  by クレイン


《登場古書店》
夢屋ブックス・サンガあすなろ書房中山書店 (所沢市)
BOOK OFF
ふるほん文庫やさん
BOOK ITO GROUP(東中野、相模原、日野、国分寺、西砂川、小平、稲城、分倍河原、川崎)

100 [96/08/20 17:31] CXK02012 偏愛的古書店紹介  クレイン
 先日紹介の古書店「夢屋」、所在地・《所沢市狭山ケ丘》でした。駅から5分ほど歩きます。西武池袋線にて秩父・飯能行きにて狭山ケ丘駅南口(ヒダリ)に下車します。

 この期会に狭山ケ丘駅近辺の古書店を御紹介しましょう。駅ロータリー前の大通りを横断して石段を3段踏んで進み、細いT路地を左折し、タクシー会社を左手に見て進むと、まず1軒目が右手にあります。この古書店「ブックス・サンガ」はオープンして未だ数ケ月です。ご主人はゾッキ本の大卸売りもなさってます。文庫オール100円、単行本100円&300円均一、他の単行本も格安です。特に古書店向けの卸価格で並べたという国書刊行会のゾッキ本は神保町より、さらに格安です。大型ゾッキ本も置き、日夏耿之介詩集復刻本、小村雪岱画集なんかはポッキリの大ざっぱな価格付けです。

 さらに進み大通りのT路地を右折して前進。100メートルほどの右手が2軒目の古書店「夢屋」です。数日前、訪問した折には筑摩「藤村全集」全19巻の内、第10巻〜17巻+別巻上下を@500円で購入、第2巻をオマケしてくださいました。100円本コーナーでは江戸小咄全集、宮尾しげお他10冊ほど購入。「夢屋」御主人の仕入ノウハウは独自のものあり、思いがけない物、格安で提供してくれます。しばらく並べて売れないと、同業者に処分してしまいます。

 さらに100メートルほど歩き新刊書店「よむよむ狭山ケ丘店」の先の信号を右折し、100メートルほどで、3軒目があります。古書店「あすなろ書房」です。その先を右折し前進、右手に4軒目の古書店「中山書店」、さらに前進すると最初のタクシー会社に突き当たります。ですから都合、長方形に散歩します。どれも小店舗でマンガも並べてます。4軒のうち2軒、しかも「ブックス・サンガ」国書刊行会格安ゾッキ本、「夢屋」たまに出る格安本の並ぶタイミングが魅力です。しかし中央線沿線、神田の老舗古書店の魅力とは別物ですから、期待しすぎてはいけません。

112 [96/08/26 12:16] CXK02012 どうなりますか   クレイン
 島崎藤村・北村透谷・・・広津和郎、周辺を読書。100円買、岩波新書「翻訳語成立事情」をパラパラ再読。透谷をうならせた当時の新語「恋愛」を想い、言語とその作用についてあらためて寸考。

 古書界でもBOOK OFFの出店により、態系に変化が生じてますね。BOOK OFFの社長・坂本孝氏、中古ピアノ販売やらの経験を生かし、1990年5月に(オール定価の半額&100円)分りやすい古書店として、新規ビジネス、スタートしました。(ゾッキ本にしても、出版社より直接、売残り在庫を仕入ですか。フランチャイズ店化もし、はっきりしたビジネス志向です。チェーン店さらに増加で仕入ゾッキ、尽きることないのかしら。ともかく古書文庫本の仕入価格格安ですが(1冊数円程度)、利益幅大です。通勤読書用に売れる文庫で生計の駅近辺の小店舗古書店もあるようですし。BOOK OFFなんかの本来の魅力は、その出店により周辺古書店の古書価格も大幅にダウンするあたりです。一般の古書価格付けていた古書店が、旧定価変更、面倒なせいか、旧定価付きのまま突然店内の文庫オール100円、単行本オール100円、オール200円、オール300円、定価の60%OFFなんかにしちゃいます。

 同じビジネス志向でも、1994年10月に文庫11万冊で開店、今年3月に愛知県より北九州市小倉に移転なさった、文庫31万冊在庫の「ふるほん文庫やさん」の社長・谷口雅男氏もユニーク。化粧品セールス・独立失敗・病気入院中の読書経験より文庫に目をつけました。会員制のようですか、会費ありません。通販チケット3000円分→1500円と半額、5000円購入ごとに1000円サービス・スタンプも。年5回の2000冊程度の文庫目録「文庫三昧」も無料。40、50ページほどですが作家ごとの特集なんかもあり、利用者の投稿文も掲載。臨時増刊号・前略手紙特集号なんか特集・激励手紙のみで一挙に90ページものがでたりします。谷口氏作成のビジネス熱心な長文案内も楽しく、奥さんとの経緯も書かれたりしてます。小生、問い合せのみの良いお客ではありません。

多摩地区では老補古書店になみ価格付けの BOOK ITO GROUPの出店も目立ちます。外観はBOOK OFFとよく似た店舗ですが、こちらは一般古書価格です。100円コーナーもなしです。東中野、相模原(星ケ丘)、日野、国分寺、西砂川、小平(天神町)、稲城、分倍河原、川崎(中野島、稲田堤、宮前平、黒川、平間)と明らかにBOOK OFF店を避け、出店の様子です。古書らしい古書も並べてますし、古書に詳しい方の価格付けのようです。

 老補古書店はさほど影響受けないのでしょうが、こうした大型古書店の進出に、小生、一昔前のスーパー・マーケットの出現と弱小売店の関係をなにかと思い起こします。

124 [96/08/30 17:33] CXK02012 古書店雑感   クレイン
 現在登録したもの、10720冊ほどですが、殆んど、いわゆる雑書でしょうね。勿論、小生、本人にとって雑書はではありません。高価なもの敢えて収集しません。待ちます。それにしても、好みの著者の作品、あれこれ読んでしまうものですね。各地で開催される古書展にしても、それぞれの参加古書店が買い置きの在庫本で自己店舗に並べても売れそうにない(売れ筋でしたら、店舗に並べたほうが、大切な馴染み客に喜ばれますもの)との判断の雑書や高価本を、それらしき価格付けをして並べるわけです。あれ、この古書店では:こんな本、店舗では売れないのかしら:この本、こんなに高くっちゃ、売れないよね:この本、こんな低価格付いちゃっていいの:なんて出展されてる本から、それぞれの古書店の店舗での販売筋傾向や店主の好みや知識傾向を想像するのもまた一興。そんな筋の本を並べた古書展でも不特定多数のお客が、各々の趣向本を購入するわけですから、充分商売になりますし、高価本さえ売れちゃいます。小店舗の古書店でも、店舗売りにならない本で商売できますから、古書組合加入も有益です。電話帖の広告も有益。古書の商売、愛書家の蔵書処分、年に1、2件あると相当の収益見込めるとのことです。なにしろ、ひとまとめ買入れ価格の相場は驚くほどの低価格ですから。売筋に詳しい仲間の古書業者にそのまま納めても商売になるほどです。そうなると運ぶのも一仕事でしょうね。
 ところで、最近では古書店組合に未加入の古書店も多いですね。大量蔵書処分、そういったマイウェイ古書店にも持込まれるらしく、馴染みの古書店なんかに突然に積まれる、格安全集類や思いがけない雑本の山にであうと、うれしいものです。

[注] このレポートは、愛書家ホームパーティのクレインさんによるものです。
e-mail:CXK02012@nifty.ne.jp


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