身辺雑記 by 貝塚 
267 [96/11/05 05:43] MGG01033 貝塚:96年11月度蒐書報告
 11月の購入冊数は51冊でした。
 まずカラー版のコミック誌「A*ha」全12冊を揃いで購入。終刊後に出ていた特別 号が、特に宮西計三の綺麗な漫画が気に入ってたので購入したのですが、本号にはそれ 以上のものはなくさほど驚きませんでした。とは言え志高いコミック誌ではあります。
 文学関連では国書刊行会ゴシック叢書より、「悪の誘惑」「夜の森」「大理石の牧神」「やぎ 少年ジャイルズ」、創土社の「M・R・ジェイムズ全集」「アンクル・サイラス」「魔法使いの弟 子」などを購入。なかでも学生時代に買い逃したままになっていた「M・R・ジェイムズ」 をインターネット古書店で見つけたのはラッキーでした。結構高かったけど。
 その他「古通豆本」より「書庫管見」「古通豆本100」「限定本五十年」「古書通信60年」 を購入。「大雅洞本」「昭森社本」「現代豆本書目」などまだまだ欲しいものが山積です。
 新刊では種村季弘「不思議な石のはなし」や雑誌「パピエ・コレ」の復刊号、文庫では澁 澤龍彦「世界幻想名作集」や日影丈吉「夕潮」など。
 こうして列記するとまずまずの収穫のようです。
374 [97/01/03 22:04] MGG01033 貝塚:96年11月〜12月蒐書報告
 96年11月は57冊購入。神田田村書店で「高柳重信全集」全3巻、「鷲巣繁男詩集」署 名入本、ブレヒト「暦物語」澁澤龍彦装丁本、アポリネール「異端教祖株式会社」を入 手。目録販売では、「生田耕作豆本愛書館」よりの2冊、ノディエ「スマラまたは夜の 悪魔たち」森開社刊本などとまずまずの収穫でした。新刊では「生田耕作評論集成」奢 霸都館特装本を大枚叩いて入手。その他雑誌「流域」日夏耿之介生誕百年号ならびに辰 野隆特集号などを購入しました。
 96年12月は32冊購入。黄眠門下の関川左木夫編輯の雑誌「玻璃」3冊限定三百部(ほ ぼ同時期に第3号のみ普及版も入手)、永田耕衣門下の村上鬼愁「句集竹箆」南柯書局 限定二百部の入手が印象的です。「玻璃」「句集竹箆」ともにあまりに素晴らしい装本 で感無量です。この月に小谷木さんからも貴重な書籍の一部をお譲りいただきました。

 1年間を通して振り返ってみますと、1月47冊、2月56冊、3月26冊、4月42冊、5月29 冊、6月653冊、7月65冊、8月35冊、9月37冊、10月51冊、11月57冊、12月32冊、計1,130 冊と前年の380冊を軽く凌駕しています。探偵小説の文庫本等を箱買いしたとは言え恐 ろしい。愛書家HP効果には驚いてしまいます。ふ〜、まだまだ道は遠いようですね。


381 [97/01/05 21:34] MGG01033 貝塚:お正月のお買い物
 昨年暮れに目録より注文していた書物が三日に到着。こいつは正月早々縁起がいい。
1.襍誌「游牧記」 全四冊 日夏耿之介鑒修・平井功纂輯 游牧印書局 1930年刊           局紙本参拾陸部第玖本富田碎花蔵儲冊子
 「游牧記」は黄眠門下の平井功が発行。各冊の印刷部数は618〜666部。その内今回入  手の局紙本は36部に過ぎません。また各冊には当該冊子の所有者名が印刷され巻末に  は購入者すべての氏名が冊子番号とともに付されています。その中には折口信夫や柳  田国男の名も窺えます。アスタルテ書房の佐々木店主ですら局紙本の揃いはまず出な  いと雑誌「ARE」のインタビューで語ってたほどです。
 寄稿者は、日夏耿之介、石川道雄、木下杢太郎、鈴木信太郎、平井功ほか。もちろん  富田砕花も寄稿者のひとりです。日夏耿之介譯「大鴉」は「游牧記」が初出で、中井  英夫の「虚無への供物」での引用はこの初出に拠るそうです。また文字組みにも特徴  があり、リフレイン箇所は手書き文字を活版に起こしたものが使われています。
2.亜刺比亜童話集 全三冊 日夏耿之介譯    世界童話大系刊行会 1925年刊           函入天金初版 世界童話大系  「亜刺比亜童話集」は河出書房新社の「日夏耿之介全集」にも一部を除き未収。  いずれも10年以上探していただけに感慨無量です。
382 [97/01/05 21:34] MGG01033 貝塚:今日のお買い物
 何を勘違いしたのか大阪梅田の阪神百貨店で今日から古書市が開催されていると思い 込み、午前中から出かけたところ古書市は明日からとのこと。明日からは仕事が始まる ので立ち寄れそうにありません。傷心の思いで、近くの古書店を久し振りに覗いたとこ ろ、雑誌「本の本」が全15冊揃2,500円で積み上げてあったので即購入。
 ここで機嫌を直してかっぱ横町へ赴き片っ端から覗き歩きました。とある古書店で吉 岡實撰句の永田耕衣句集「耕衣百句」(コーベブックス刊・限定七百部)を発見して喜 び勇んで購入。渡邊一考氏の仕事だけに本文紙質といい素晴らしい装本です。この本は 学生の頃新刊を買い逃したままになっていただけに大満足です。それにしても永田耕衣 は全句集も持っており各句集が蒐集対象であるにも拘わらず、どうして撰句集を高いお 金を払って求めるのか、われながら理解に苦しみます。

 帰宅して包みを開いてよく改めると、「本の本」は76/12月号「特集・森鴎外」が欠 けているのに気付きややがっかり。結構見掛ける号なのでそのうちに何とかなるだろう と自分を納得させました。それになんといってもあの売れ値でしたので、購入した古書 店にはむしろ感謝しています。


396 [97/01/12 18:49] MGG01033 貝塚:身辺雑記
 昨日「小田急古書の街」目録が届きました。最近は目録を開く度に高価な本に欲しい 本がないことを願いながら、目を皿のようにして頁を繰ります。今回はなんとか無事な 様子。さほど高価ではないもので欲しい本を見つけ取り急ぎ注文。当選しますように。
 本日午後京橋の古書店を探索。まったく収穫なし。帰途、京阪構内の新刊書店にて岡 嶋二人の「おかしな二人」講談社文庫を求む。大冊とは言え文庫で9百円もするとは恐 るべし。
 先日より「本の本」を流し読みしていますが、これが結構面白い。林檎屋主人の西岡 武良氏の「愛書異聞」沖積舎が「本の本」に掲載されてたとは知らなかった。南柯書局 や牧神社の広告が載っているのも面白い。その他田村書店の奥平氏の連載や誌上入札の 試みなど結構楽しませてくれます。関川左木夫氏紹介の石川道雄の詩誌「半仙戯」をな んとか入手したいものです。
403 [97/01/15 22:33] MGG01033 貝塚:身辺雑記
 今日は午前中心斎橋に出向きました。パルコ向かいの古書店が目当てだったんです が、あいにく祝日であるにもかかわらず水曜日で定休。パルコのロゴスやアセンスにも 立ち寄りましたが、まったく収穫なし。気を取り直して梅田へ。
 まずは先日「本の本」を購入した地下街の古書店に立ち寄り、小一時間念入りに書架 を確認。気合いが通じたか探し求めていた関川左木夫「ビアズレイの芸術と系譜」東出 版を発見。折原一「天井裏の散歩者」角川文庫とあわせて即購入。
 「ビアズレイの芸術と系譜」は主にビアズレイの受容史について書かれた好著。章だ ては「ビアズレイ芸術と輸入の初期」「ビアズレイ芸術と浮世絵との交流」「ビアズレ イへの浮世絵の影響」「最初のビアズレイ輸入者」「ビアズレイと大正の作家」「ビア ズレイと大正の詩人」「ビアズレイと大正の画家、評論家」「ビアズレイの系譜」から なり、参考文献の紹介も充実しています。
 折原一の推理小説は文庫ベースではこの本で読了です。ややワンパターンなので各作 品の判別が困難なのが弱点。とは言え通勤時に結構楽しく読んでいます。
 かっぱも定休日で、旭屋、紀伊國屋、リブロと新刊書店を回りましたが収穫なし。  小谷木さん、小田急古書の市もあくまで目録買いですよ。とても東京までは。  クレインさん、ブックス・サンガの件ありがとうございました。あれからすぐに問い 合わせまして現在返事待ちです。また結果報告したいと思います。
426 [97/01/26 18:32] MGG01033 貝塚:身辺雑記
 昨週入手した古書は目録買いでのホフマン「古城物語」奢霸都叢書のみ。この本「世 界名作文庫」の元版も持っているにもかかわらず購入。
 むしろ新刊では、アンドリュ−・ラング「書物と愛書家」図書出版社、建石修志「標 本箱の少年」を丸善の通販にて、澁澤龍彦をめぐる矢川澄子女史ほかの対談が掲載され た「正論」、法月倫太郎「ふたたび赤い悪夢」講談社文庫を近所の本屋で購入。  特にラングの書籍は一部生田耕作譯のものもありますがかなり期待できます。図書出 版社はビブリオフィル叢書と題して愛書家本を結構出している様子です。叢書の詳細は 別途ご紹介します。
 建石修志の画集は旧HPでも話題になったように記憶してます。そう言えば今日から NHKのBSでドラマ「虚無への供物」が始まりますね。
 「正論」は僕が参加しているMLで知りました。澁澤好きミーハーにはお勧め。  法月倫太郎の文庫も「ふたたび赤い悪夢」で最後になってしまいました。あまりに厚 いので通勤時読むには不向きかも。

437 [97/02/03 05:52] MGG01033 貝塚:身辺雑記
 昨日は梅田かっぱ横町に出向くもまったく収穫がなくりーちにて「彷書月刊」最新号 のみ購入。そう言えばりーちは布の端切とか糊とかの製本道具を扱っているようです。
 リブロを覗き、気が向くままふらりと中津梁山泊を訪ねました。本の背を一冊ずつ確 認するように書架を眺めたところ、先日まとめ買いした「本の本」の端本を発見。
 これ幸いと帳場に持参し、包装を待つ間に積み上げていた未整理本を覗きみると、そ の中にどうも見覚えのある黄色い函。背に題名はないので山の中から取り出したところ やっぱり。日夏耿之介譯「サロメ」奢霸都館刊本ではないですか。
 この本は学生の頃買い逃し20年近く探していただけに感慨一入です。慌てて購入し たのは言うまでもありません。「本が人を呼ぶ」の久しぶりの体験談です。
 日夏譯「サロメ」はもちろん全集にも所収されているし、東出版の限定本も持ってい るし、おまけに文庫版まで持っているにもかかわらず、珍しいアラステアの挿繪本でお まけに天金の瀟洒な書物となると、何としてでも手に入れたかった次第です。
      97.02.03               貝塚 英樹
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