先週の古書店散策 (1996年12月 後半) by 散人 


[96/12/27] 先週の古書店散策
 先週は、超多忙週間で、ほとんど古書店散策に出れない一週間でした。その唯一の 例外が、水曜日。最近、恒例になりつつある東大阪市の大阪府立図書館へ行った後、 地下鉄で梅田へと出てみました。大阪駅前第三ビル地下の古書店へと出向きましたが、 各店8時閉店のため、ゆっくり見れなかったのが残念でした。二三、気になる本も ありましたが、次回のお楽しみということで、結局買わず。遅くまでやっている阪急 東通りの末広書店まで行こうかと思いましたが、疲れていたので、そのまま帰路につ きました。

 家に帰ると、OYAGIさんよりの書籍小包。この前の蔵書処分目録から注文した本で した。一般古書店の目録販売に比べれば、格安、良心的な値段設定で、感謝の念が絶 えません。なかでも、雑誌「imago」の「エロスとタナトス」特集号は、前から欲し いと思っていたもので、とても有り難いと思っています。タナトス(死への欲動)と いう観念は、私が非常に興味を持ちつづけているテーマでして、これ関連の図書は、 重点購入図書といったところです。
 とは言うものの、ではどうして、新刊で買わなかったかといいますと、例えば、「 現代思想」などにしてもそうなのですが、こういう雑誌、欲しいと思いながらも、毎 号すべてを読むわけでもなく、また、興味ある特集であったとしても、コピーをとる 方が、値段的にも安い場合は、購入を手控えることにしています。例えば、この 「imago」、270ページほどですが、コピーだと135枚分、セルフの5円コピーで、すべ てコピーしたとしても、675円です。全文をコピーすることは、著作権法に触れるそう ですし、何よりもかさばって邪魔になりますので、関連分野を厳選して、コピーする ことにすれば、費用は安くつきますし、記事の整理にも役立ちます。ということで、 非常に興味のある特集の場合は全文コピーを想定し、あと、1/2コピーした場合、1/3 の場合、1/4の場合と、興味の度合によって、コピー枚数を想定して、その費用によっ て、その本を購入するか否かを決定しています。この手の雑誌、古書店によって、か なり高額な値段設定をする場合、定価程度で売る場合、半額程度で売る場合、二三百 円以下で売る場合と、実に様々ですが、定価程度以下で売る店は良心的、二三百円で 売る店は超良心的という気がします。この観点から見れば、小谷木さんの値段設定は、 超良心的だったということになりますが、もし、古書店に持っていけば、厳しく買い 叩かれる可能性大ですので、愛書家同志の蔵書交換会の意義は高いのだろうと思われ ました。

 木曜日、京都府立図書館。この前、参考調査を依頼していた本が入ったとの連絡が あり、引き取りに行きました。今回は、とても丁寧な対応をする館員の方で、感謝の 念が絶えません。この京都府立図書館、建物の老朽化が激しく、予算面でもかなり不 幸な現状がありますが、京都には、革新府政時代に作られた京都府立総合資料館とい う府庁内部の所属が違うだけで、ほとんど図書館と同じものがあり、そちらの方が充 実しているので、移転、統合など、色々問題になっているようです。といっても、ど ちらも中途半端で、大阪府立図書館に比べれば、まったく足もとにも及ばない感じで す。超傲慢図書館員の含有率は、ここ10年ほどでかなり改善されてはきていますが、 どちらもまだ高いといえるかもしれません。図書館員の愛想だけは良い京都市立図書 館は、第三セクター方式と聞きますが、蔵書数がまだまだという感じです。京都市は、 各地に小さな図書館の建設を進めていますが、地元老人や小中学生には便利でも、あ りきたりの本しか置かないのならば、学校の図書室と大して変わらないようなそんな 気がします。そんな小さな図書館を各地に作るくらいなら、小中学校、高校、大学の 図書館の一般への公開や、もっと予算を集中して蔵書数の豊かな中央図書館をつくっ て欲しいものだとつくづく思われます。学校の図書館にしても、一般市民への公開が 軌道に乗れば、専門職員の配置や予算増額など、きっと市民の理解が得やすくなるよ うに思われるのですが、図書館職員の方は如何がお考えでしょうか? ご意見お聞か せ願えれば幸いです。


[97/01/05] 先週の古書店散策
 先週の古書店散策といっても、先々週(12/22-12/28)のことになってしまいました。 水曜日、梅田や難波その他に用事があり右往左往の忙しい一日でしたが、それぞれ用 事は速攻で済ませ、古書店散策を断行しました。
 まずは大阪駅前ビルへ。数日前、買おうか買うまいか迷っていた本があった のですが、まだ売れ残っていました。それをもう一度見ていたのですが、なんとなく もう読めてしまったので、結局買わず。そのかわり別の店(第3ビル地下2階古本のオ ギノ)で、『あなたの臓器は誰のもの』東信堂(\1600→600)など数冊購入。現代の倫 理学説を上手く整理した本で、なかなかの収穫でした。

 午後からは、大阪府下に出向き、その足で近鉄日本橋へ。日本橋古書センター3店舗 を見てから、難波へと歩きました。難波は、大阪球場古書街の各店舗をくまな く見て歩きましたが、目を引くものはなし。丸富書店では、朝日美術館のシリ ーズが売れ残っていました。この前からずっと気になっているのですが、少しづつ売 れてはいるようです。今回は、『フリードリヒ』と『クレー』の他、『ジヨット』『グ リューネヴァルト』の計4冊を購入しました。グリューネバルトなど、とりたてて興味 があった訳ではありませんが、なんとなく買ってしまった感じです。家に帰って見て みると、かなりサディスティックな宗教画で、なかなかいい買い物だったようです。 お気に入りのフリードリヒは、9月以来、同じ本をここで3冊買ったことになります。 クレーは2冊目ですが、知人への進呈用にするか、予備として保存するか、切り抜きに するか考案中です。

 木曜日、京都近鉄百貨店の古書市。初めての訪問でした。閉店近かったた めか、平台などかなり隙間が出ており、売れ残りの落ち穂拾いの様相を呈していまし た。値段は、出品店によってかなり差があるように思われます。アップル書店の出品 で、金子武蔵『キェルケゴールからサルトルへ』など200円均一、ベンジャミン・ホフ 『タオのプーさん』は500円、その他若干。近鉄の商品券があったので購入すること にしました。

 金曜日、京都のBOOK OFF堀川五条店。久々の訪問でした。均一コーナーは 相変わらず品薄ですが、半額の文庫で若干の買い物。宮脇俊三『椰子が笑う 汽車は 行く』、東南アジアの鉄道紀行ですが、台湾、タイ、マレーシアなど、私が乗車した 区間もあり、なかなか楽しい一冊でした。あと、最近HPで話題の出久根達郎氏のも の数冊、なかなかいい買い物でした。


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