BOOK XXXはエライ! by クレイン


 いわゆる普通の古書店ではあまり見かけぬが、BOOK OFFなんかの郊外型古書店では立 読み客がいっぱいおる。文庫コーナーでも見かけるが、ことさらマンガ・コーナーは山 だかりだ。立読みフリーなんて、大サービス。寛容なことである。エライ!。立読みば かりもないが新刊書店でも立ち読みしずらい店、敬遠してしまう。いうまでもなく、も っとエライのは価格である。価格つけ、すっきりしているのが宜しい!。普通の古書店 のごとく、客の足元をみた価格でなく、好ましい!。価格つけに、定則がある。つまり 最高でも定価の半額。格安100円コーナーでも、まともな本がある。半額コーナーに あった本を、唐突に100円コーナーに置くのはスゴイ!。太っ腹である!。

 この辺の違いを不用古書が処分されるあたりからシュミレーションしてみたい!


《処分予定古書》

「裸の大将方浪記」全4巻,山下清,ノーベル書房,18800,1979
「倉橋由美子全作品」全8巻,倉橋由美子,新潮社,7600,1975
「ヘミングウェイ全集1/全短編集」三笠書房,1900,1973
「ヘミングウェイ全集2/狩と旅と友人たち」
「ヘミングウェイ全集5/持つと持たぬと・午後の死・危険な夏」
「ヘミングウェイ全集7/老人と海・河を渡って木立の中へ・回想のパリ」
ハウ・ツウもの単行本  30冊
小説・随筆類     10冊
文庫本        50冊
《以上を一束にして店に持込み》


◎これらをBOOK XXXあたりで処分すると
「裸の大将方浪記」全4巻,山下清,ノーベル書房,18800,1979             →200円
「倉橋由美子全作品」全8巻,倉橋由美子,新潮社,7600,1975        →240
「ヘミングウェイ全集1/全短編集」三笠書房,1900,1973         →50
「ヘミングウェイ全集2/狩と旅と友人たち」              →50
「ヘミングウェイ全集5/持つと持たぬと・午後の死・危険な夏」     →50
「ヘミングウェイ全集7/老人と海・河を渡って木立の中へ・回想のパリ」 →50
ハウ・ツウもの単行本  30冊                                        →300
小説・随筆類     10冊                    →250
文庫本        50冊                    →250
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                                                                  計1440円
 価格は買取表に一冊ごと価格記載されてから、明るく大声で、<1440円になります。お譲りいただけますでしょうか>となります。古けた本は分けられ、<こちらは値がつきま せん、お持ち帰りになられますか>・・となり、たいていのお客が<処分してください>のようです。

 これら買取本が店に出ると

「裸の大将方浪記」全4巻,山下清,ノーベル書房,18800,1979            →400円
「倉橋由美子全作品」全8巻,倉橋由美子,新潮社,7600,1975       →800
「ヘミングウェイ全集1/全短編集」三笠書房,1900,1973        →300
「ヘミングウェイ全集2/狩と旅と友人たち」             →300
「ヘミングウェイ全集5/持つと持たぬと・午後の死・危険な夏」    →300
「ヘミングウェイ全集7/老人と海・河を渡って木立の中へ・回想のパリ」→300
ハウ・ツウもの単行本  30冊                                      →3000〜
小説・随筆類     10冊                   →1000〜
文庫本        50冊                   →5000〜
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                                                               計11400円〜
                            もちろん、売れ残りもでます。

◎これを普通の古書店で処分すると、まあ多少、違いはありましょうが
「裸の大将方浪記」全4巻,山下清,ノーベル書房,18800,1979             →
「倉橋由美子全作品」全8巻,倉橋由美子,新潮社,7600,1975        →
「ヘミングウェイ全集1/全短編集」三笠書房,1900,1973         →
「ヘミングウェイ全集2/狩と旅と友人たち」              →
「ヘミングウェイ全集5/持つと持たぬと・午後の死・危険な夏」     →
「ヘミングウェイ全集7/老人と海・河を渡って木立の中へ・回想のパリ」 →
ハウ・ツウもの単行本  30冊                                        →
小説・随筆類     10冊                    →
文庫本        50冊                    →
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                                                       まとめ 計2500円〜
 パラリとながめて小声で、<2500円〜だよ>となります。

 これが店に出ると(買取客の手前、売にくい時には目録販売や同業者回し)

「裸の大将方浪記」全4巻,山下清,ノーベル書房,18800,1979            →4000〜9000
「倉橋由美子全作品」全8巻,倉橋由美子,新潮社,7600,1975       →8000〜18000
「ヘミングウェイ全集1/全短編集」三笠書房,1900,1973        →1000〜4000
「ヘミングウェイ全集2/狩と旅と友人たち」             →1000〜4000
「ヘミングウェイ全集5/持つと持たぬと・午後の死・危険な夏」    →1000〜4000
「ヘミングウェイ全集7/老人と海・河を渡って木立の中へ・回想のパリ」→1000〜4000
ハウ・ツウもの単行本  30冊                                      →6000〜
小説・随筆類     10冊                   →3000〜
文庫本        50冊                   →10000〜
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                                                               計31000円〜
たまたま随筆類の内に 「庶民日本史辞典」八切止夫,日本シェル出版,1900,1983 なんかが混ざってあり、 BOOK OFFでは100円売りですが、普通の古書店では3000円〜 売りになるなど、付加利益 もあります。


 こんな様子ですから古書購入するお客にとって、嬉しいBOOK OFFです。普通の古書店(もっとも筋の通った)ではBOOK OFFではお目にかかれぬ古書発見の楽しさありますが、BOOK OFF並みの価格にはなりません。BOOK OFF並みに価格で販売したら、それはエライ!!。 (小生、一度に数百冊まとめ買いしてしまうかもしれません。)

 BOOK OFFでは掘出し本入手の確率も高いですゾ。普通の古書店ではあらかじめ古書店主 が掘出しを楽しんでしまいます、確率低し。

 もっとも、探究書、急ぎの切には普通の古書店巡りです。資料本蒐集も古書店巡りですね。まあ、どちらにしても、同じ本なら安いにこしたことはありません。安く売る店のほうがエライ!。

◎結論 BOOK OFFはエライ!!。でも小生、BOOK OFFでは蔵書処分いたしません。(もとよ り、めったに処分しませんけど)

CXK02012@nifty.ne.jp クレイン
 * 初出:191 [97/05/12 11:46] CXK02012 BOOK OFFはエライ!


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