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愛書家ホームページ制作者のプロフィール その2

データが語る散人蔵書の世界

 蔵書データベースを作りはじめて、もうかなりの年数がたっていますが、購入した 書籍を優先的に登録するようになったのは1994年からのことでして、それ以前の分に ついては、書架から未登録本を取り出し、蔵書票に記入した購入年月日を手がかりに 当時の日記を参照して登録するという遡及入力という方法をとっていますので、まだ 蔵書データベースが完成していません。

 例えば、1980年頃から購入し始めた小説類の文庫本は未登録のものが多く、1984年 頃購入した『漱石全集』など未登録です。途中経過のデータではありますが、登録蔵 書のうち、ここ十年ほどの購入年毎のデータを以下、列挙してみることにします。

 1981年 99冊、1982年105冊、1983年 93冊、1984年111冊、1985年213冊、
 1986年120冊、1987年198冊、1988年247冊、1989年119冊、1990年171冊、
 1991年193冊、1992年188冊、1993年137冊、1994年332冊、1995年300冊、
そして、1996年は、571冊購入した模様で、登録総数は3408件となっています。この ように見ると、私も昨年一年はこれまでにない蒐集成果があったようです。

 年によって収穫量の差はありましたが、「愛書家ホームパーティ」でたくさんの蒐 集家の皆様を知り、どこか、購入を迷った時など、思い切って買ってしまうことが多 くなったように思います。


    1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月、12月 合計
1994年   11    4    2   11    9    0   18   96   11    84    78    18   332
1995年    1    1    6   28   49   13    6  138    3    12    32    11   300
1996年   38    4   18   26   78   11   19   85   49   101    93    49   571
 ここ三年間の月別書籍数購入を見てみれば、以上のようになりました。(単位:冊) 

 各年ともに、8月に購入した本が多いのは、京都古書研究会の古本市の影響のため です。春秋にも古書市はありますが、こちらは年度によって収穫に差があるようです。

 1996年購入分の書籍に限って、どこの書店で買ったのか、並べ変えてみましたが、 こちらはデータ記入の方法が一定でなく、カウントに正確さが欠けるかもしれません。 まずは都道府県名を記入していますので、それをもとに並べ変えてみました。すると、 1996年一年間に購入した571冊のうち、京都で購入した本が262冊で、さらにそのうち、 京都古書研古本市で買った本は138冊でした。書店別で見てみると、BOOK OFFの堀川 五条店・宇治大久保店の合計が18冊、吉田文庫13冊、福田屋9冊で、以下色々な古書 店から数冊づつ購入した模様です。次に多いのが、大阪府で141冊、上本町の天地書房 が32冊、あとはばらばらですが、難波古書センター各店で購入した本の合計は31冊で した。三番目に多かったのは長野県で73冊、うち細田書店33冊、BOOK OFF15冊、ドゥ セコンド9冊、以下……。四番目が東京都の26冊、ここは各店数冊づつ。あと、奈良 県、滋賀県と続きますが、BOOK OFFが中心です。各府県のBOOK OFFでの購入書籍を検 索しなおしてみると、68冊という結果が出ました。

97/1/12


[散人先生傳]


東閣に入り、書巻を開き、古賢に逢ふ。…… 晋朝の七賢異代の友たるは、身は朝にありて、志は隠にあるをもちてなり。…… 近代人の世の事、一つも戀ふべきことなし。 人の師たる者は貴きを先にし、富めるを先にし、 文をもちて次とせず、師なきにしかず。 人の友たる者は、勢をもちてし、利をもちてし、 淡をもちて交はらず、友なきにしかず。 われ、門をとざし、戸を閉ぢ、ひとり吟じ、ひとり詠ず。 もし余興あれば、児童と少船に乗り、舷を叩き、棹をうごかす。 もし余暇あれば、僮僕を呼ばひ、後園(菜園)に入り、あるいは糞まり以は濯ぐ。 我わが宅を愛し、そのほかを知らず。 (慶保胤「池亭記」『本朝文粋』)