スーパーマーケット・ジャスコでは、時々チャリティー古本市というのをやってい ます。1つの店舗だけを見ていると、2年に1回位の間隔ですが、他の店舗も合わせ ると、しょっちゅうやっているようです。また、私の住んでいる長野県は、信州ジャ スコという会社ですが、他にも全国にジャスコグループがあり、大阪のジャスコでも 本を集めていたということを聞きましたので、全国的に見ると頻繁に開催されている のかもしれません。
《どんな本でも20円で引き取ってくれます。》但し、現金と引き換えではなく、1 冊につき20円分のジャスコの買い物補助券との交換です。ジャスコで買い物をしな い人にとってはこの補助券はただの紙切れですが、そうでなければ、現金と同じ扱い でジャスコで使えます。
そして《どんな本でも古本市では100円で販売されます。》差益は福祉関係など に寄付されるとのことで、今回特徴的なのは、重油流出事故の復旧のためにそこから 義援金が送られるとのことです。
どんな本でも100円 !
この古本市は、蔵書の処分よりも、蔵書を増やすことのためにむしろ有益です。な ぜなら、上記のようなシステムなので、通常古書店で100円と値踏みされて並んで いる本ではなく、相当の価値あるものも100円で店頭に並ぶからです。
私は先日このジャスコの古本市の看板を見て、蔵書を処分しました。長野県松本市 のジャスコ東松本店です。
もともと私は蔵書を売ることはしません。今回で2回目です。初めて蔵書を売った のは、かつて大学祭で自ら古書店を出店し、自分自身の蔵書や友人らに蔵書を出して もらって売った時です。(この時は予想以上の盛況だった) ですから、一般の古書店 に売った経験はありません。そして今回のジャスコも古書店ではないので、普通の古 書売却はしていないことになります。私は僅か一部屋しかないアパートを渡り歩いて いる身なので、数年に1回は蔵書処分をすることになるのですが、処分方法は専ら譲 渡です。幸いなことに私が借りる家賃3万円未満の安アパートの住人のほとんどは学 生なので、引越しの時など「読まないか」と言って並べると、喜んでもらってくれま す。
なぜ古書店に売却したくないかと言えば、古書店に本を持ち込んであまりに安い金 額しか手にすることができずに帰って行く人の姿を時々見掛けるからです。重い段ボ ールを担いで行くだけの労賃も出ないような気がします。
今回は私は主に理工学書(化学、化学工学、物理化学が中心)を処分しました。もと もとの定価は結構高いものが多く、合計すれば5万円位になります。44冊、880 円になりました。ほとんど収入の無い私にとっては、僅か880円でしたが、貴重な 収入となりました。
前回のジャスコ古本市では、行ったのが日曜日の夕方近くになってしまって、もは やめぼしいものはありませんでしたが、ヘルマン ヘッセのドイツ語版"Der Steppenwolf" 邦訳名『荒野のおおかみ』を求めました。この本の元の持ち主は古書 店でこれを買ったらしく、裏表紙をめくったところに[800円]と鉛筆で書かれて いました。その他には、学研のカラー「図鑑シリーズ」の新本同様のものが何冊かあ ったので、小学校1年生の甥が読む(見る?)ために買いました。『朝日新聞ジャパン ・アルマナック』もその時買ったように記憶しています。
おそらく、若い主婦層が本の売却者に多いためと思われますが、児童書の類いにた くさん良いものがありました。今回は今週の土曜日から始まるので、開店と同時に行 ってみたいと思っています。
1997年3月11日深夜記
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