格安旅行術


Q:費用はどれくらい準備した方がよいでしょうか?


まず必要な費用といえば、日本から、行き先までの航空券(または船のチケット)代ですが、 欧米やオセアニアなどへは10万円以下で行けるのが当たり前になってきています。 アジアに関してはばらつきがありますが、例えばバンコクですと安くて4万円台、 高い場合は10万円近くになり欧州へ行くよりも高くつきます。 その他の地域へ行く場合は、日本から直接航空券を買うと高くつきますが、 ロンドンやバンコク、サンフランシスコなど、適当な経由地に降り立ち、 そこから格安航空券を探せば、やはり10万円以下でたいていの地域へは行けるように思います  → [ロンドンの格安航空券事情]。 10万円といえば、私にとってはそれなりの大金といえますが、 パソコンの価格に比べても、かなり格安で航空券が購入できるのは有り難いことです。 また、飛行機に限らず、船に関しても、下関〜釜山をはじめ、 中国や台湾への航路も捨てがたい魅力を持っています。

人間生活の基本といえば、衣食住といわれますが、 旅においては、食事代と宿代というのが、基本的な支出項目ですし、 旅先で移動する場合の交通費も高くつくこともありますので、計算にいれておく必要があります。 こういった旅の費用は、それぞれの国や地域の物価水準や旅行者用施設の充実度に大きく影響されますが、 何といっても、それぞれの自分の生活スタイル、どんな旅をするかということも、 考慮に入れておく必要があるでしょう。 日本より物価水準が高いといわれる北欧にしたところで、 上手く節約すれば、かなり安くで旅することが出来ますし、 物価が非常に安いインドやネパールでも、贅沢をすればお金が非常に早くなくなっていきます。 私が訪れた国々の場合を例にして、以下地域別に少し書いてみることにします。


まず、西欧(英独仏など)や北米の場合ですと、 まず食事の場合、レストランに頻繁に入らない限り、相当安くで済ますことが出来ます。 数百円あれば、スーパーで、総菜やパンなどかなりのものが買えますし、 自炊の場合は、ジャガイモやスパゲティーなどを主食とすれば、これまた安くあげることが出来ますし、 このような場合は、少々贅沢してもおそらく一日500円〜1000円もあれば十分だと思われます。 ただし、店にはいると、日本ほどではなくても、出費がかなりかさむように思います。 外食は人件費・サービス料を食べているようなものだと言われますが、欧米も例外ではありません。 人件費が少ないと思われるファーストフードとて例外ではなく、 例えば、マクドナルドにしたところで、ハンバーガー1個だけで済ますのならば、 100円程度の出費ですが、紅茶を飲んだり、サラダを食べたりすれば、 普通の食堂なみにお金がかかります。

宿に関しては、日本よりもかなり格安で泊まれるところが多いように思います。 さすがにロンドンなど大都市は高くつきますが、 大都市は大都市で、安宿も充実しており、 例えばロンドンの場合、YHは一泊3000円以上する所もありますが、 一般のドミトリーの中には、2000円以下の所もあります。 また、ある程度以上滞在する場合は、 一般の下宿屋を利用することもできますので、これまた安くつきます。 一日1500円〜2500円と見積もっておけばよいように思います。

その他のものでは、市内での交通費が考えられますが、 タクシーは言うに及ばず、バスや地下鉄といえども、日本なみに高くつくことがあります。 割引率の高い一日乗車券や回数券のある都市では、 それらを上手く利用すると、けっこうお金を節約することが出来ます。 とは言え、一番忘れてはならないのは、徒歩で行くということです。 どういう訳か、日本人はすぐに乗り物を利用しがちですが、 欧米人のバックパッカーは、かなりの距離を歩いて移動しています。 普段から歩くことを心がけていれば、 やれ散歩だ、マラソンだと、わざわざ出かける必要もありませんし、 ゴルフ場で玉をつついて歩き回ったり、 スポーツジムで汗を流すなどの愚行もおそらく思いもつかないことでしょう。

あと、個人の趣味の問題ですが、郵便代や書籍購入費なども見積もっておくとすれば、 一日、3000円〜5000円と思っておけばよいように思います。 それと、長距離を移動する場合は、さすがに徒歩で行くのは大変ですので、 別途交通費を計算に入れておく必要があります。 → [欧州長距離バス事情]


次に、南欧(スペイン・ポルトガル・ギリシャなど)や東欧、 トルコ、メキシコ、韓国、台湾、マレーシアといった国々についてですが、 これらを一括りにするのは少し無理もあるかもしれませんが、 旅に関した物価の印象からは、非常に似通ったものを感じています。 総じて言えば、前記の西欧や北米の国々よりもかなり安く見積もることが出来るといえましょう。

食事の場合、やはりレストラン類に入ると、結構高くつきますが、 値段をあまり気にせずに入れる食堂が多いように思われます。 このことは、それだけ人件費・サービス料が安いことの現れであると言えますが、 その反面、スーパーなどが少ない場合もあり、 自炊しようとしてもあまり安くあげられないこともあります。 確かに、個々の物価は安いのですが、外食を中心に考えて、 一日500円〜1000円程度で計算しておく方が安心かもしれません。

宿に関しても、かなりの開きがありますが、 共通していえるのは、安い値段でシングルの部屋(個室)に泊まれる可能性が高いということです。 ドミトリーに関しては、質量ともにあまり充実しておらず、 シングルに比べてそんなに安くはありません。 いずれにしろ、宿代は、一日500円〜2000円くらいです。 交通費に関しても、それなりに安く、 その他とあわせて総計しても、一日1500円〜4000円かと思われます。


最後に、インド、ネパール、タイを一括しますが、 これらについても、個別的に見れば決して一括できる国でないことは事実ですし、 タイにしたところで、百貨店や大型スーパーが多いバンコクと その他の地方では、旅人としてもライフスタイルが異なってくるように思われます。 とは言え、大雑把な物価の印象から見れると共通点が多いということは、否定できません。

食事に関しては、さらに値段を気にしなくて済む食堂が多く、 おそらく、一日100円〜500円です。 宿に関しても、安くあげようとすれば、相当安くあげることが出来ますが、 一日100円〜1000円と思っておく方がよいかもしれません。 交通費もかなり安く、総計、一日300円〜1500円で十分かと思われます。


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野ざらしを心に風のしむ身かな (芭蕉)
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